ホルン吹きなら誰しも。。。。。ではないか
でも吹きたいと思ってしまったんです
ナチュラルホルンが

ナチュラルホルンは現在のようなロータリーなどという便利なものが付いていないピュアピュアなホルンである
言ってみれば単なる開放Fのみで吹いている状態なのだが、ダブルホルンだとなにぶんレスポンスが重い。。。
ということでナチュラルホルンならぬホースホルンを作ってみました
材料はホースのみ

これをF管になるように切れば完成です。
で
どうやって切れば良いかというと、まずナチュラルホルンでは自然倍音列が出ると考えると、波長λと管長lと倍音の番号をnとすると

が成り立つ。一方で音速cと音波の振動数fと波長との関係は

なので、連立方程式を管長lについて解くと

となる。チューニングAがわかりやすいので、fを440HzとするとnはF管のホルンでは10となる。音速cを340.29m/sとすると管の長さlは

となるので、この長さ(単位はメートル)に切れば完成!
これにマウスピースをつけて

いざ!
・・・
・・・
・・・
と吹いてみたけど、チューニングが全く合わない。。。。
このホースホルンのチューニングが合わない理由は主に2点
・そもそも金管楽器は開管楽器じゃない(奇数倍音しか出ないはず)
・開口端補正の効果が大きい
そもそも金管楽器は開管楽器ではないというのはどういうことかというと、マウスピースに口をつけているため、振動の腹になる点はベル側のみなのである。従って、クラリネットと同様に本来は奇数倍音しか出ないはずなのである。
なぜ、ナチュラルホルンが自然倍音列になっているかというと、実は管の広がり具合(テーパー)によって奇数倍音の列が自然倍音列側にグググーーーっと寄るのである。その結果ほぼ自然倍音列にみなせる音階を出すことが可能なのである。
二つ目の開口端補正について、開口端補正は低い音ほど影響が大きく、波長が管の半径の0.6~0.8倍ほど影響を受ける。
以上の理由から気柱共鳴の理論通りに切っただけではチューニングが合わないと考えられる。
低い音ほど影響を受けるので、高い音で音を確認しながら、ホースを少しずつ切り落として行き、チューニングを行った。
武尊牧場キャンプ場に行った時に試しに吹いてみました。
下のリンクはYouTubeの動画です。